光輝焼鈍による溶接焼けを除去
ユーザー | 自動車部品メーカー |
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課題・要望 | 客先から現行品の品質改善の依頼をいただきました。 金網を溶接するフィルターでしたが、溶接した際、熱により溶接焼けが発生し、黒く変色・酸化する問題を抱えていました。こうした変色は見栄えが悪くなるだけでなく、放置して使用し続けると焼け部分から腐食が進行し、周囲に侵食してしまう懸念がありました。 ステンレスは本来錆びにくい金属ですが、溶接すると、加熱によりクロムに拡散現象が発生し、ステンレスの耐腐食性性能に影響してしまいます。 |
解決策 | 変色による腐食の懸念を解消するために、光輝焼鈍処理による溶接焼けの除去を提案しました。「光輝焼鈍」とは、水素の還元性雰囲気の中で加熱・冷却処理をすることで酸化物を還元する処理方法です。 この処理を施した製品ならば、綺麗な仕上がりで、使用しても焼け部分からの腐食が発生しません。 溶接部の酸化を除去し、機械の耐久性と性能を維持することに成功しました。 |